バイク用バッテリーが上がった時

1. バッテリー上がりの原因~代表的な事例と回復~

バッテリー上がりには色々な原因があります。

  1. ライト(パーキングライト、メットインスペースのライト)の消し忘れ等による過放電
    →バッテリーが新しい場合は充電すれば回復します。
  2. 長期間乗らないことによる自然放電
    →放置期間が短い場合(1ヶ月程度)は充電すれば回復します。
  3. 車両側充電装置(オルタネーター、レギュレーターなど)の故障による充電不足
    →車両側修理が必要です。バッテリーが新しい場合は充電すれば回復します。
  4. 車両側配線の劣化によるリーク
    →車両側修理が必要です。バッテリーが新しい場合は充電すれば回復します。
  5. 端子の緩みによる接触不良
    →端子部の 接続状態を確認の上、バッテリーが新しい場合は充電すれば回復します。
  6. バッテリーの寿命
    →交換が必要です。
  7. 事故等の衝撃によるバッテリー内部故障
    →交換が必要です。

充電すれば再使用できるケースもありますが、一度上がってしまうと充電しても以前の性能は発揮できません。
2年以上ご使用になったバッテリーの場合は交換をお奨めします。

※盗難防止装置を取り付けている車両
盗難防止装置を取り付けている車両は、エンジンを切っても20-30mAの暗電流が流れています。
頻繁に乗らない場合はこまめな補充電をしないとバッテリー上がりに繋がります。

2. バッテリーの寿命について

  • エンジンのかかりが悪い(充電してもエンジンのかかりが悪い)
  • バッテリー液の減りが早い
  • ウィンカーの動作が遅い、暗い

これらの兆候が現れたときは取扱説明書に従いバッテリーを充電してください。

バッテリーは使用中にその容量が徐々に低下し、寿命となります。充電しても性能が回復しないものは寿命です。
○寿命は次の要因によって短縮されます。

  • 高温(エンジンからの熱などの環境温度)
  • 使用頻度(使用が少なすぎても、多すぎても影響を受ける)
  • 発電不足(発電機の故障などによる供給不足)
  • 過酷な使用(寒冷地での多用、充電不足での使用など)
  • 保守の不備(端子の緩みによる接触不良、ランプ類の消し忘れなどによってバッテリー上がりをした場合)
  • 過剰充電(レギュレータの故障、完了時点を過ぎても充電を終了しないなどで充電をしすぎた場合)

3. 交換時期

バッテリーの寿命は使用環境(使い方や気候・メンテナンス具合)により大きく異なりますが、平均すると2~3年くらいです。
インジェクションや電子デバイスを搭載している車両などは、バッテリーにかかる負荷が大きく、寿命が短くなってしまう傾向があります。
但し、降雪地などでバイクに乗らない期間がある場合は、きちんとメンテナンスをしないと1年未満で寿命になってしまう場合があります。
寿命になるとセルモーターの回転力が弱まり、エンジンがかかりにくくなったり、ホーンの音が小さくなったりします。
定期的な点検・交換でバッテリー上がりを防ぐことが出来ます。

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